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京都祇園にある料亭「祇園 丸山」にて丸山様に、
タイガー魔法瓶100周年記念商品・JRX型の
炊きたてごはんをご試食いただきながら、
ごはんのおいしさや
日本の食文化についてお聞きしました。
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湯気や⾹り、際⽴つ⽶粒
すべてが「ごはんの味わい」
JRX型の炊きたてのごはん、すごくいいです。硬さもちょうどいい。
米の一粒ひと粒が立ち、光が当たると米粒の陰影が器に見えます。
しっかり炊けている証拠です。
料亭では料理とともに庭の眺めや季節のお花、掛軸が五感を喜ばせてくれるでしょう。ごはんも一緒です。
炊きあがるのを待つ時間、ふたを開けたときの湯気や香り、器のあしらい、ごはんを食したあとの余韻が相まってよりいっそうおいしく感じられます。
目に見えるものばかりでなく、見えないものを味わってみてください。
おにぎりだって、誰がどう握ったかで一つひとつ味わいが違うものです。
素材があり、調理する温度や香り、季節の旬というものが重なり合うことで、そこに生命が宿るのです。
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味は引き出すもの。「味つけ」ではなく、総合的な「味わい」が大事だと思うのです。「ごはんの味わい」とは何か。
タイガー魔法瓶の50年を超える〈炊きたて〉への飽くなきこだわりの原点には、このような本質の追求があるのだと思います。
⽣まれ育った環境に置くことで
「美しい味」に育つ
タイガー魔法瓶との出会いは2005年頃まで遡ります。ごはんに情熱を注ぎ、「お米を土の釜で炊くとなぜ良いのか」と熱心に研究されていたことを覚えています。
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「美味しい」と書いて「おいしい」と読むでしょう。
美しい味とは、素材が生まれ育った環境にもう一度置くということではないでしょうか。地球の子どもである「土」が土地をつくり、豊かな生命の循環を育みます。土で育ったお米を、再び土の釜の中で炊きあげることで「美味しい」ごはんへと育つのです。
自然の恵みに感謝し、持ち味を生かしながら温度や硬さといった人の手を少し加えて美しい味を引き出す。
このような素晴らしい食文化を、次の時代へ継承していかなければなりません。
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お米に産地や精米年月日まで表示するほど、日本人はお米に敏感です。
料理の主役はやっぱり、白いごはんなのです。
この国の「ごはんの文化」を"変えないためにテクノロジーを活かす"ことが、100周年を迎えたタイガー魔法瓶の向かう先ではないでしょうか。
お米を中に入れると、「美味しい」ごはんへと育つ。
そんな"温もりの魔法"を世界中に広めてほしい。これからも期待しています。
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丸山 嘉桜
1967年『高台寺土井』で修業に入る。
1976年に木屋町『菊乃井』(現在露庵菊乃井)、
1983年に高台寺『和久傳』で料理長を務め、1988年『祇園丸山』を開店する。
その後、建仁寺南側八坂通りに『建仁寺祇園丸山』を開店、
それぞれミシュランの星を獲得している。
祇園 丸山
605-0074
京都市東山区祇園町南側
電話 075-525-0009
フォトギャラリー
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