お米の豆知識

自炊料理家・山口祐加さん直伝!残りごはん活用レシピ③「チーズリゾット」と「トマトとセロリとツナのサラダ」

炊きたてを食べ切れず、ちょっと残ってしまった「残りごはん」。そんなつい食べあぐねた残りごはんで簡単に作れる料理を、自炊料理家の山口祐加さんが考案してくれました。シリーズ最終回では、お茶碗1杯に満たない残りごはんがボリュームアップする「チーズリゾット」と、合わせていただきたい「トマトとセロリとツナのサラダ」をご紹介。電子レンジを使った簡単調理なので、料理初心者の方も気軽にトライしてみてください。

残りごはんレシピ③「チーズリゾット」


「びっくりするくらい簡単ですよ。もう記事にならないかも(笑)」と山口さん。そう話すからには期待値が高まりますが、早速、「チーズリゾット」を作っていただきましょう!

〈材料〉

  • 残りごはん 100g(お茶碗小盛り1杯程度)
  • 水 80mL
  • 塩 ひとつまみ
  • パルミジャーノチーズ(市販の粉チーズでも代用可) 大さじ2?3

作り方

1.耐熱容器に残りごはん、水、塩を入れて混ぜ合わせる。

2.1 をラップをせずに、電子レンジ(500W)で5分加熱する。

3.パルミジャーノチーズを加えてよく混ぜたら完成。お好みでさらにパルミジャーノチーズをかけていただいても。





★ポイント

「チーズは削り立てのパルミジャーノチーズが一番ですが、市販の粉チーズでもおいしく作れます。ピザ用チーズを代用してもOKです」

副菜レシピ「トマトとセロリとツナのサラダ」


〈材料〉

  • ミニトマト 6個
  • セロリ 1/2本
  • ツナ缶 1個
  • 酢、オリーブオイル 各小さじ1
  • 塩、こしょう 各少々

作り方

1.ミニトマトとセロリは食べやすい大きさに切る。ツナは油を切る。





★ポイント

「ツナの油は折りたたんだキッチンペーパーに吸収させて捨てると、シンクや排水溝が油でベタベタにならないですよ。後片づけがラクなのでおすすめ。」

2.調味料をすべてボウルに入れて混ぜ、1 を加え、サッと混ぜ合わせて完成。

実食!もちもち食感と濃厚な風味がぜいたくな逸品


鍋で作るとなるとハードルが高いリゾットも、山口さんのこのレシピなら電子レンジで簡単に出来上がります。残りごはんとは思えないほどもちもちとした食感に仕上がった「チーズリゾット」。ごはんが水分を吸って膨れ、濃厚なチーズの風味も加わり、少量でも満足感の高いこちらのレシピ。そんなチーズリゾットをパクッと食べた山口さんも笑顔でこう語ります。

「おいしい?。自画自賛ですみません(笑)。自分で作ったものを自分で食べて感想を言うのって、なんだかいいですね!」

さらに味変の方法も教えてくれました。

「このチーズリゾットは、レモンを搾って味わうのもおすすめ。濃厚な味わいから一変、さわやかな風味に変わっておいしいんですよ」

また、シャキッとした歯ごたえが楽しめるサラダは、リゾットと好相性。「セロリのように個性が強い野菜は、ツナと和えると食べやすくなります。サラダの調味料はざっくりと混ぜたほうが塩っぱさがまばらになり、飽きずに食べ進められますよ」と、日頃の料理にも応用できる知恵を授けてくれました。

今年2月、生まれ育った東京から海の近くに引っ越し、のどかな暮らしを満喫する山口さん。
日差しがたっぷり入るキッチンからは隣家の柿の木が見え、心が和むそう。
「ご近所から野菜をおすそ分けいただいたりハーブを干したり、毎日充実しています」

3回に渡りお届けした「残りごはん」のアレンジレシピ、楽しんでいただけましたか?
もちろん、冷凍ごはんでもおいしく作れるので、ぜひ試してみてください!

山口祐加
(やまぐちゆか)

1992年東京都生まれ。自炊料理家、フードライター。出版社、食のPR会社を経て2018年4月よりフリーランスに。料理初心者の大人や子どもに向けた料理教室「自炊レッスン」や、セミナー、出張社食、執筆業、動画配信などを通じて、自炊する人を増やすために幅広く活動を行う。著書は『ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活』(エクスナレッジ)ほか。

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撮影:今井裕治 取材・文:川端美穂