お米の豆知識
炊きたてが一番おいしいけれど、仕事や家事に忙しい人の味方となるのが「冷凍ごはん」。ごはんを冷凍保存する容器にはシンプルなものが多いですが、一味違った保存容器を使えば、食事の時間がいっそう楽しいものに変わるはず。そこで、冷凍したくなるような保存容器をフードスタイリストの高橋ゆかりさんが厳選。食卓にそのまま出してもオシャレな器から、冷凍庫が華やぐ保存容器、機能性の高い容器まで、全3回にわたってお届け。第1回は、冷凍ごはんをおいしく食べるために生み出された〈極 冷凍ごはん容器〉をご紹介します。
使い勝手のいいカラー&フォルム
まるで作家ものの陶器のような、温かなカラーリングと丸みのあるフォルムが印象的な〈9°〉。自然豊かな富山県白馬岳の麓の工場で作られているこちらのアイテムは、雪と大地と緑を想起させる6色を用意。サイズは、スープやお茶などに最適な「U 90」と、おかずや丼ものに最適な「U150」の、毎日の食卓で活躍する2サイズを展開しています。
「ニュアンスのあるアースカラーなので、お米はもちろん、野菜や果物など食材の色を選びません。どんな食材を盛ってもおしゃれに納まります」(高橋さん)。SPS樹脂のザラっとした質感が手なじみよく、軽量で割れにくい。使い心地と機能美を併せ持ったアイテムです。
〈9°〉に使われているSPS樹脂は、電子レンジ加熱時の発熱量が低く、食材だけを効率よく加熱することができます。器の熱に水分を奪われずふっくら仕上げてくれるから、「表面だけ熱くて中が冷たい」といった、ありがちな解凍ムラも解決。冷凍ごはんも、炊きたてのような味わいを楽しめるのも魅力です。
冷凍庫でもかさばらず、スタッキング収納も。
庫内のスペースを結構取りがちな保存容器。この〈9°〉なら重ねて保存できるから冷凍庫でかさばらず、使わない時はコンパクトに収納できるのもうれしいポイントです。そもそも、「美しくスタッキングできる角度が9°だった」ことが名前の由来とあって、重ねて保存しておくだけで冷凍庫の中がスタイリッシュに。
高橋さんからは、「色違いやサイズ違いを重ねて、見せる収納を楽しむのもおすすめです」とおしゃれに保存するコツも。冷凍庫や食器棚を開くたびに、気分が上がりそうです。
冷凍保存OK。レンチン、高温加熱調理まで叶う。
耐熱温度は?20℃から220℃までと幅広く、冷凍保存から電子レンジでの温めなおしもOK。
さらに耐熱温度が220℃まであるので、27℃程度の発酵調理から「蒸す」「煮る」などの高温加熱調理もこれ一つで完成。食材の水分だけで調理ができるため、素材の旨みが凝縮した料理を手軽に時短で作れます。
「大きいサイズの『U150』で冷凍ごはんを作っておいて、そのお供として、小さいほうの『U 90』でスープを作るのもおすすめです。スープは鶏ガラの顆粒だし、キャベツ、ベーコンなどを入れてレンジでチンするだけでOK。調理アイテムにもなりますし、蓋つきだから保温性が高く冷めにくい。ごはんやスープを温かいままいただけるのもうれしいですね」(高橋さん)。
そのまま出すだけで食卓が彩る
温め直したあとは、そのまま「器」としても使えるのが〈9°〉の魅力。シックなデザインなので、ほかの皿に移し替えずにそのまま食卓に並べてもおしゃれに映えます。少し凹みのある蓋は、取り皿や一品を添える小皿としても使えて便利。洗い物が減らせるのも高ポイントですが、スタイリングのコツが気になるところ。
「マットな質感と独特なニュアンスカラーの器なので、同じく温かみのあるアイテムと合わせるのがおすすめ。北欧系の食器や作家の器などとの相性がいいですよ。品のいいカラーリングなので、野菜で彩り豊かに盛り付けると料理をおいしそうに引き立ててくれます」(高橋さん)。
「食器」「調理」「保存」の3つの機能を備えたマルチな逸品〈9°〉は、キッチンや食卓で活躍すること間違いなし。高橋さんのスタイリングのアドバイスを参考に、気分が上がるこの”見せる冷凍器”で、毎日のごはん時間をおしゃれにおいしく演出してみて。
スタイリング:高橋ゆかり
撮影:大崎あゆみ
取材・文:坂井あやの
フードスタイリスト
高橋ゆかり(たかはし・ゆかり)さん
フードを中心に様々なスタイリングを手がけ、雑誌や書籍、広告などで活躍。香木や雑貨を扱うショップ『Panenka yeast』を運営。