炊飯器の選び方

炊飯器の選び方#7初めてのひとり暮らし(その1)

ひとり暮らしに必要な家電で欠かせないものの一つが炊飯器。
機能はもちろん、部屋のインテリアに合うかどうかもこだわりたいところ。
今回は、はじめてひとり暮らしをすることになった、ある女性の炊飯器選びのポイントを見てみましょう。

  • トラ菜

    トラ菜メーカーに勤める社会人3年目の女性。可愛いインテリアが好きで、お洒落なお部屋や家具を集めたサイトを見るのが趣味。

4月からの異動をきっかけに、憧れのひとり暮らしをはじめるトラ菜。
新しい部屋に置く家電を決めるために、スマホでリサーチしています。

新しい部屋に持っていきたい家具や、
欲しい家電は、大体決まったわ。

あとは、家でご飯をたべたいから、
炊飯器を見てみようかな。
やっぱり可愛いのがいいなぁ。

ひとり暮らしに炊飯器は必要?

ひとり暮らしを始めると、外食やコンビニ弁当などで食事を済ませることが増える傾向にあります。また、学生の場合、基本的に学校の食堂で食事をすることにして、自炊をしない人も少なくありません。ただし、毎日三食を外食やコンビニ弁当などにすると、食費が高くなりがちです。特に学生は生活費にもそれほど余裕がないケースが多く、なるべく食費をかけたくないという人も多いでしょう。仮におかずはスーパーで購入するとしても、ごはんだけ自分で炊くようにすれば食費の節約になります。

そして、健康面においても、外食ばかり増えるのはできれば避けたいところです。バランスの取れた食事、濃すぎない味付け、カロリー制限など、自炊なら自分でコントロールがしやすくなります。

また、当然ですが、外食やコンビニ弁当を食べるには外出が必要です。家で過ごしている日に食事のためだけに外出するとなると、実際は面倒に感じる人が多いようです。そのような場面でも、炊飯器があれば簡単に食事の準備ができます。炊飯器の中には、低価格でコンパクトなタイプもあります。ひとり暮らしの部屋でも邪魔になりにくいので、持っておくと何かと便利です。

ひとり暮らしの炊飯器の選び方

ひとり暮らしで使う炊飯器は、以下のポイントを意識して選びましょう。

大きさで選ぶ

炊飯器は、それぞれ炊けるごはんの容量が異なります。最も小さい炊飯器は1合炊きですが、ひとり暮らしには3合炊きがおすすめです。1合はごはん茶碗で約2杯分なので、3合炊きならごはん茶碗で約6杯分を炊飯できます。基本的に0.5合から炊ける製品が多いため、容量が大きい炊飯器を選んでも、そのとき食べたい分だけ炊くことができます。

また、まとめ炊きをしてごはんを冷凍保存しておくつもりなら、ひとり暮らしでも5.5合炊きを選んでおくのもいいでしょう。解凍すればすぐに食べられるので便利です。最近では炊飯器の軽量化やコンパクト化が進み、5.5合炊きといってもそれほど場所をとらないタイプも登場しています。そのため、限られたスペースでも邪魔にならず収納することができます。自宅で食事をとる頻度も考慮して、自分に合う大きさの炊飯器を選んでください。

炊飯方式で選ぶ

炊飯器には複数の炊飯方式があります。マイコン式は、炊飯器の底に取り付けている電熱ヒーターにより、釜の中のお米を加熱する方式です。仕組みがシンプルなため価格が安く、購入しやすいのが魅力です。ただし、炊きムラができやすいというデメリットもあります。

一方、IH式は、底からも側面からも釜全体をあたためて強い火力で熱する方式です。お米にしっかりと熱が伝わるため、よりふっくらしたおいしいごはんが炊きあがります。炊きムラもできにくいので、3合以上のまとめ炊きでたくさんごはんを炊くのにも向いています。

さらにおいしいごはんが食べたいと思っているなら、圧力IH式もおすすめです。IH式に圧力を加える機能が追加されており、より高温かつ強い火力でごはんを炊けます。お米本来の甘みや旨みを引き出し、もっちりと弾力のある炊きあがりになるのが特徴です。おいしいごはんに対してこだわりをもつ人には、この圧力IH式がおすすめです。ただし、圧力IH式は高い機能性を備えているので、他の炊飯方式の炊飯器に比べて価格が高めです。

機能で選ぶ

帰宅してすぐにごはんを食べたい人は、早炊き機能がついている炊飯器がおすすめです。早炊きでもお米のおいしさを最大限に引き出す工夫が施されているため、通常の炊飯とごはんの味わいはほとんど変わりません。通常の炊飯よりも短い時間で炊きあげられるので、うっかりごはんを炊き忘れたときにも便利です。また、電気代をなるべく抑えたい人は、エコ炊き機能がついている機種を選ぶと経済的です。加熱を最小限に抑えることで消費電力を抑えられます。

なお、炊飯器の中には、蒸気カットに特化している製品もあります。ひとり暮らしの部屋ではキッチンが狭いので、炊飯器を棚や天井近くに置かざるを得ない場合もあるでしょう。しかし、蒸気口の近くに物や壁などがあると、蒸気がたまってカビが生える原因になります。蒸気をカットできる製品を選べば、そのような心配をせずに空いているスペースを活用して炊飯器を使用できます。

さらに、炊飯機能以外の調理機能を備えている機種も、ひとり暮らしの人から人気です。たとえば、炊飯器でチャーハンやリゾットなどを作ることができます。煮込み料理や蒸し料理も炊飯器が得意とするところです。ごはんはまとめ炊きをして冷凍し、おかずは炊飯器で作るようにすれば、時間がない中でも自炊しやすく、経済的です。

なかには、炊飯とおかずの調理が同時にできるように設計されている製品もあります。専用のプレートに材料や調味料を入れて、お釜と一緒に炊飯器にセット。あとはスイッチを押すだけで、その日のごはんとおかずが完成です。炊飯・調理中はもちろん放っておいても大丈夫なので、その他の家事を済ませたり、お風呂に入ったり、ゆったり過ごしたりと時間を有効活用することができます。

このように、調理機能を使用すれば改めて調理器具を用意する必要がなく、料理にかかる時間や手間も削減できます。ひとり暮らしでキッチンが狭くて作業しにくい場合や、調理器具や家電をなるべく少なくしたい人にも適しています。

ひとり暮らしの人の中には、一度にごはんをたくさん炊いて冷凍保存しておきたいと考えている人もいるでしょう。その場合、「冷凍ごはんメニュー」がついている炊飯器がおすすめです。「冷凍ごはんメニュー」で炊飯すると、解凍したときにありがちな硬さやべたつきがなく、炊きたてに近い状態のごはんを食べられます。

機種によってさまざまな機能が搭載されているので、自分自身の炊飯器の使い方を想定して選びましょう。

価格で選ぶ

炊飯器は製品によって価格に大きな違いがあります。基本的に、価格が高いほどおいしいごはんを炊けますが、ひとり暮らしを始めるときにはさまざまな家電をそろえる必要があるため、なるべく安く炊飯器を購入したいと思う人もいるでしょう。なるべく安く購入したいなら、マイコン式がおすすめです。マイコン式は全体的に価格が安い傾向があり、1万円以下で購入できる製品も多くあります。

一方、価格の安さよりもごはんのおいしさや便利な機能を求めるのであれば、IH式または圧力IH式の炊飯器が向いています。3万円以上はしますが、マイコン式に比べて機能性が高く、よりおいしいごはんを炊くことができます。自炊に力を入れたいと考えているなら、炊飯器にもこだわってみてはいかがでしょうか。

デザインで選ぶ

ひとり暮らしの場合、ワンルームに住んでいる人も多いでしょう。ワンルームでは部屋でゆっくり過ごすときにも、炊飯器をはじめとするキッチン家電が目に入ることがあります。デザインにもこだわって炊飯器を選んでおくと、部屋の雰囲気を壊さずに済むでしょう。最近はデザイン性に優れた製品も増えているので、比較しながら好きなものを選んでみてください。

たとえばシンプルでモダンな雰囲気の炊飯器なら、インテリアを邪魔せずすっきりと部屋になじみます。360度どこから見ても美しく見えるように計算されている製品は、置く場所を選びません。カラフルな色味の炊飯器を置きたいなら、周りの家具と合う色を選ぶのがよいでしょう。このように、好みや部屋のインテリアに合わせて選ぶことをおすすめします。

ひとり暮らしの炊飯器はタイガーがおすすめ

タイガーにはさまざまなタイプの炊飯器があり、ラインナップが豊富です。特にひとり暮らしにぴったりな3合炊きの製品が多いので、好みや希望に応じたものを選べるでしょう。たとえば、蒸気量の少ない「エコ炊き」メニューや「冷凍ごはんメニュー」が搭載されているタイプも多くあります。もちろん1人暮らしに適した3合炊きのコンパクトサイズながら、本格的な土鍋で炊いたようなごはんが楽しめる高機能炊飯器も登場しています。すぐれた炊飯機能を備えたタイプを選べば、実際に使い始めてからの満足度も高いはずです。

また、タイガーの炊飯器の中では、炊飯と調理が同時にできるタイプも人気が集まっています。炊飯や調理をしている間は、他の家事をしたりちょっと休憩したりできるので、何かと忙しいひとり暮らしの手助けになるでしょう。さまざまなレシピも公開されているため、料理のレパートリーを簡単に広げられます。特に、かわいらしいカラーリングやシンプルなデザインが印象的な「マイコンジャー炊飯器〈炊きたて〉JAJ-G550」は、見た目にもこだわりたい人にもおすすめです。

うーん、色々あって迷うな~。

あれ? これはどこのものかしら?

tacook

へぇ。タイガーの「tacook」ね。デザインが炊飯器っぽくないけど、何か可愛い。
ちょっとサイトを見てみようかな。

詳しい製品紹介ページはこちら

tacookはこんなに便利。同時調理で「時短」「節電」クッキング。 クッキングプレート+内なべで同時調理! ?洗ったお米をセット ?メニューの材料をセット ?炊飯器キーを押せばあとはおまかせ。おかずもご飯も同時にできあがり!
tacook クッキングプレート 内なべの説明写真

内なべにクッキングプレートが付いて
いるんだ。ごはんとおかずが同時に調
理できるって便利ね。

自炊はしたいけど、できれば手間はか
けたくないと思っていたから、ロコモ
コやカレーが一台で簡単にできるのは
いいわね。

冷凍ごはん専用の炊飯メニューがあるのね。
「白米メニューより、ふっくら炊き上げてくれる」が特長…か。
そういえば、一人暮らししているお姉ちゃんが、平日の夜は冷凍ごはんをレンジでチンして食べると言ってたっけ。

?洗ったお米をセット ?メニューの材料をセット ?炊飯器キーを押せばあとはおまかせ。おかずもご飯も同時にできあがり!別のおなべでおかずを作る手間が省けます。

仕事から帰った後、美味しくごはんが食べられるのはいいわね!デザインも可愛いくて、便利な機能もついている「tacook」って、何だか良さそう。次の週末に、家電量販店へ行ってチェックしてみようかな。

IHジャー炊飯器〈炊きたて〉JPF-A550

IHジャー炊飯器〈炊きたて〉JPF-A550」は3合炊きのIH式の炊飯器です。IH式ながら価格は比較的リーズナブルなので、ひとり暮らしでもIH式の炊飯器を使いたい人に向いています。熱効率が高い5層遠赤特厚釜に対して、さらに土鍋コーティングを施しているため、お米の芯までしっかり熱を伝えることが可能です。高加熱の「剛火IH」の採用により、粒が立ったふっくらとしたごはんを味わえるため、自宅での食事がさらに充実したものになるでしょう。

見た目がコンパクトなので、ひとり暮らしの狭いキッチンでも場所を取らずに収納できます。すっきりとしたデザインになっており、インテリアの邪魔になりません。また、冷凍用のごはんに特化したメニューを搭載しているため、まとめ炊きしてストックする際も便利です。冷凍用ごはんメニューを選んで炊飯すると、解凍した際のごはんの硬さやべたつきを抑えられます。その理由は、通常よりも時間をかけてお米に吸水させ、よりふっくらと炊きあげるからです。

他にも、さまざまなニーズに応じた炊飯機能があります。たとえば早炊きやエコ炊きなど、1人暮らしに役立つメニューもしっかり搭載されています。おこわ、炊込みごはん、おかゆなど、ごはんの炊きわけも可能です。

また、15分時短調理メニューを搭載している点も大きな魅力です。温度を一気に上げることで、たった15分で本格的な料理を1品完成させられます。煮魚、麻婆豆腐、スープなど、作れる料理のジャンルはさまざまです。レシピが公開されているので、ぜひチェックしてみてください。15分以上かければ、ケーキや煮込み料理なども作れます。


圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉JPD-A060

ひとり暮らしでもごはんのおいしさにこだわりたいという人には、「圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉JPD-A060」が最適です。一般的に、圧力IH式の炊飯器は容量が大きいものが多いですが、この製品はひとり暮らしにぴったりな3.5合炊きです。0.5合から炊飯できるので、ひとり暮らしでも活用しやすいでしょう。小さいながらもさまざまな機能を備えているため、毎日食べるごはんの満足度が上がります。

土鍋ごはんのおいしさに近づけるため、釜の上部には「熱流コーティング」、下部には「熱封土鍋コーティング」が施されているのが大きな特徴です。このコーティングにより発生する上部と下部の温度差が釜の中の対流を促進させ、お米をしっかりとかき混ぜるので、炊きムラのないおいしいごはんが炊けます。釜の厚さは特厚の3mmとなっており、熱が釜全体に伝わりやすい仕組みのため、「剛火IH」の高火力をしっかり活かせる構造です。

加えて「可変W圧力炊き」により圧力を調整し、さらにごはんのおいしさを引き出すことが可能です。炊きあげる際に1.25気圧の圧力をかけ、炊きあげた後は1.05気圧まで減圧します。この圧力の変化により、ベタつきがなく程よいねばりのあるごはんに仕あげます。

また、保温したごはんもおいしく食べられるよう工夫されているのも嬉しいポイントです。「つや艶内ふた」が採用されており、内ふたに水滴がたまりにくくなっています。水分の薄い膜を作ることで、保温中のごはんをしっとりした状態のまま保つため、朝まとめて炊いたごはんを夜もおいしく食べることが可能です。

カラーはブラックとホワイトの2色展開で、どちらもシンプルな印象です。ワンルームの部屋に置いても、インテリアにさりげなく溶け込むでしょう。360度どこから見ても美しく見えるように設計されているうえに、背面はフラットになっているので、壁際にも配置しやすくなっています。自立するしゃもじもセットになっているので便利です。

トラ菜のノート

炊飯器の選び方・
チェックポイントまとめ

ごはんとおかずの同時調理で
「時短」と「節電」!
ごはんとおかずが同時にできあがる炊飯器なら、別のお鍋でおかずを作る手間がはぶけるので、家事の手間を減らせます。また、電気代も節約できて節電につながります。
インテリアになじむシンプルなデザイン?
ひとり暮らしに多いキッチンと部屋が一つになったワンルームタイプでも、コンパクトで部屋の雰囲気に溶け込むデザインなので、空間をすっきり彩ります。
冷凍ごはんが美味しく炊ける
専用モードがおすすめ♪
ひとり暮らしのストックに欠かせない冷凍ごはん。ごはんのベタつきやパサつきを抑えてふっくら炊き上げる専用のプログラムがあれば、冷凍ごはんでも美味しさを保ちます。

実際に購入する炊飯器を決めるときは、価格と機能性のバランスをしっかりチェックしましょう。特に、ひとり暮らしをするなら、日々の生活に役立つ便利な機能がついたものを選ぶのがおすすめです。ひとり暮らしの場合、人によって自宅でごはんを食べる頻度や食べ方は大きく異なります。そのため、自分のライフスタイルにマッチする機能がついているものを厳選することが大切です。

炊飯器の価格は機能性に左右されるので、高機能な製品を選ぶと価格も高くなります。新生活ではさまざまなものを準備する必要があり、なるべくリーズナブルな炊飯器を選びたいという人も多いでしょう。その場合、必要な機能と価格のバランスをしっかり考慮する必要があります。タイガーならひとり暮らしにぴったりの機種が多く見つかるので、ぜひ自分に合った炊飯器を探してみてください。