炊飯器の選び方
最近の炊飯器を見てみると、お米の炊きあがりにこだわった機能や、炊飯以外に料理やスイーツも作れる機能がついているものが増えています。加えて、見た目のデザインにもこだわったおしゃれな炊飯器も多くなっています。この記事では、ダイニングに置いてもインテリアになじむおしゃれな炊飯器について紹介します。
タイプ別!おしゃれな炊飯器
最近、形や色にこだわったおしゃれな炊飯器が増えています。ボタンの位置や細部のデザインなどにセンスが光るお気に入りの炊飯器が見つかると、キッチンで過ごす時間がより楽しくなりそうです。実際に選ぶときは、自宅のキッチンの雰囲気やインテリアにマッチするかイメージしておくと失敗しにくくなります。ここでは、タイプ別におしゃれな炊飯器の特徴をまとめます。
モダン・シンプル炊飯器
全体をブラックやグレーなどの1色でまとめたモダンな炊飯器や、モノトーンの配色によるシンプルな炊飯器があります。落ち着いた色合いで程よい存在感を放っていることから、人気を誇っています。
色だけでなくフォルムにもこだわりがあるものも多いです。炊飯器といえば丸みを帯びたフォルムが一般的ですが、モダンな雰囲気を意識している炊飯器の中には、直線を活かしたシャープな印象を与えるものもあります。
このようなモダンでシンプルな炊飯器はスタイリッシュな雰囲気のリビングやキッチンにぴったり。特に、モノトーンでキッチンをコーディネートしているご自宅におすすめです。
すっきりとしたデザインなので、若い世代はもちろん、シニア層でも違和感なく使用できます。後からキッチンの雰囲気を変えたくなっても、新しいテイストに合わせやすいでしょう。
ポップ・かわいい炊飯器
最近の炊飯器の中には、見ているだけで元気が出るような明るくカラフルな色を使用しているものもあります。イエローやオレンジなどのビビッドなビタミンカラーのものや、淡いピンクやパープルなどの優しい雰囲気のもの、パステルカラーをまとったポップなものなどさまざまです。
形もスクエア型だったりコンパクトタイプだったりと特徴的な場合が多いです。インテリアのひとつとしても楽しめるデザインになっています。
シンプルなキッチンにあえてカラフルな色合いの炊飯器を置けば、素敵なアクセントになること間違いなしです。また、好きな色でキッチンの小物をそろえている人は、炊飯器も同じ系統の色を選ぶことで、モノであふれがちなキッチンもすっきりと見せることができます。
ポップでかわいい炊飯器はお米を炊ける容量が少なめのタイプも多いので、特に一人暮らしの人や女性におすすめです。
和風テイスト炊飯器
和風なデザインを活かした炊飯器も販売されており、人気があります。たとえば、羽釜をモチーフにして作られている炊飯器。羽釜とは、かまどにひっかけて炊飯するため、周りにつばがついている釜のことです。昔ながらの雰囲気が風格を漂わせ、より本格的で美味しいごはんが炊ける印象を与えます。デザインは羽釜に似せていますが、実際はボタンで簡単に操作できるので、お米を炊くのに手間はかかりません。
羽釜をモチーフにした炊飯器は和風のデザインなので、日本らしい昔ながらのキッチンにもマッチします。モダンでおしゃれな雰囲気も備えているため、洋風のキッチンに置いても違和感なく使用できます。
土鍋タイプ炊飯器
土鍋をモチーフにしつつ、現代的なデザインにまとめたおしゃれな炊飯器もあります。本物の土鍋でお米を炊くとなると細かな火力の調整が必要であり、時間や手間がかかります。しかし、土鍋の要素を取り入れた炊飯器なら、簡単に本格土鍋風ごはんを炊くことが可能です。お米の炊き方にこだわりたい人には、この土鍋タイプがおすすめです。
さまざまなメーカーが土鍋タイプの炊飯器を販売しているので、自分好みの見た目や機能を追求して選ぶこともできます。昔ながらの本格的な土鍋とは違い、洋室にも似合う色やフォルムに調整されているものもあります。食事の際にテーブルに置いても違和感なく食事を楽しめるでしょう。
炊飯器そのものの機能性にも注目
自分好みのデザインの炊飯器やキッチンの雰囲気に合いそうな炊飯器を見つけたら、機能についてもしっかりチェックしましょう。毎日食べるごはんを炊くからには、炊飯器の機能にも納得できるものを選ぶことが大切です。ここでは、最近の炊飯器に搭載されている人気の機能や特徴を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
加熱方式
炊飯器の加熱方式を大別すると、マイコン式とIH式の2つに分けられます。マイコン式は、お米を炊く際に釜の底から加熱するタイプです。熱源が釜の底にしかないため、釜の上部と下部でお米の温度のムラができやすいといわれています。
特に3合以上のお米を炊く場合は温度のムラが生じやすいため、注意が必要です。自宅で食事をとる機会が少ない人や一度に炊くお米の量が少ない人なら、マイコン式でも大きな不満を感じることなくごはんが食べられます。マイコン式は全体的に価格が低めので、低予算で炊飯器を手に入れたいという人にも向いています。
一方、IH式は、釜の全体を加熱するタイプです。内なべの中の温度にムラができにくく、高温で炊きあげることができます。一度に炊くお米の量が多くても、全体をしっかり加熱しておいしいごはんに仕あげられます。
マイコン式とIH式で炊いたごはんを比較すると、一般的にIH式のほうがおいしく感じると言われています。全体的に価格は高めですが、自宅でもおいしいごはんが食べたいと考えているならIH式の炊飯器がおすすめです。自宅で食事をすることが多い人や、お米の種類や炊き方にこだわりたい人はぜひIH式を選んでみてください。
内釜
ごはんの炊きあがりは、炊飯器の内釜の素材によっても大きく変化します。たとえば、鉄釜なら、高火力でごはんを炊きあげることが可能です。発熱性、蓄熱性、断熱性にも優れているので、ムラなく全体に熱が行き渡ります。お米の旨みも逃さず、本来のおいしさをしっかり味わえます。ただし、鉄は重量があるため、人によっては扱いにくいと感じる場合もあるでしょう。
銅釜は鉄釜よりも熱伝導率が高く、短い時間で釜全体に熱が伝わります。高火力にも耐えられるため、ごはんに炊きムラが生じにくいです。機能性の高さから、多層釜の素材として採用されることも多いです。また、銅の色は鮮やかで高級な雰囲気も感じさせます。
炭釜は、高い熱伝導率と遠赤外線効果が特長です。お米の芯までしっかり熱を伝え、短い時間でおいしいごはんを炊きあげられます。お米の旨みを引き出すので、冷めた後もごはんもおいしくいただけます。ただし、炭釜は強い衝撃を与えると破損する可能性があるため、使用する際は落下させないよう丁寧に扱ってください。
容量
炊飯器は製品によって容量が異なるため、あらかじめどの程度の容量が必要か考えておかなければなりません。具体的には、家族構成や普段食べるごはんの量にあわせて決めましょう。まず、1人暮らしや2人暮らしなら、容量の目安は3合です。3合まで炊ける炊飯器の中には、3合未満の少量でも美味しくごはんを炊きあげられるものがあります。見た目もコンパクトな場合が多いので、狭いキッチンに設置したり、テーブルに置いて使用したりしても邪魔になりません。
3~5人家族であれば、容量の目安は5.5合です。5.5合サイズの炊飯器の中には、こだわりの機能が搭載されているものも多いため、よりおいしくお米を炊ける可能性が高いです。また5.5合サイズはラインナップが豊富なので、ライフスタイルに合わせて最適な炊飯器を選べます。
なお、普段からごはんのまとめ炊きをすることが多いなら、家族の人数が少なくても容量が大きいタイプを選んでおくと便利です。大容量タイプなら、家族が増えても新たに買い換えなくて済みます。ただし、炊ける容量が増えれば本体はその分大きくなるので、置く場所の広さも考慮して選ぶことをおすすめします。また、容量が多いほど価格も高くなる傾向があるため、予算内で購入できるかどうかについてもチェックしましょう。
炊飯機能のオプション
製品によっては、基本の炊飯機能に加えて特別なオプションがついている場合もあります。たとえば、「早炊き」の機能がついていれば、通常よりも短い時間でごはんを炊きあげられます。すぐにごはんを食べたいときや、急遽追加でごはんを炊きたいときに便利です。
また、中には「炊きわけ」ができる機能がついている炊飯器もあります。具体的には、食べる人の好みに合わせ、最適な炊き方ができる機能です。炊きわけ機能を使いこなせば、よりおいしくごはんを味わえます。無洗米や玄米などのお米の種類に合わせて炊き方を調整することも可能です。
その他、使用する料理に合わせ、ごはんの炊きあがりを変えられる機能もあります。たとえば、寿司用やカレー用など、それぞれの料理に最適なごはんを用意できます。このように炊飯器と一言で表しても、備わっている機能は製品によってさまざまです。
しかし、機能がたくさんついていても使いこなせない可能性もあります。そもそも炊飯器を使う頻度が少なかったり、ごはんの種類にもあまりこだわりがなかったりするなら、わざわざ多機能な製品を選ぶ必要はありません。実際に購入した後、どのように炊飯器を使用するかイメージしておくと、自分に適した製品を選びやすくなります。
保温機能
炊飯器を選ぶときは、保温機能についても重視しましょう。ごはんのおいしさを維持するには、そのための条件をきちんと整えたうえで保温する必要があります。単に内釜の中をあたたかく保っているだけでは、ごはんに含まれる水分がどんどん失われて乾燥が進んでしまいます。その結果、時間が経てば経つほどごはんがパサパサとした食感になってしまうのです。
最近の炊飯器の中には、ごはんのおいしさを守りながら保温するための機能がついているものも増えています。スチーム保温や真空保温などができる製品を選べば、炊きたてに近い状態でごはんを保温し続けられます。炊きあがったごはんをそのまますべて食べきるとは限らないため、おいしさをキープできる保温機能がついているかどうかによって、炊飯器に対する満足度が変化する可能性が高いです。
保温機能を重視する場合では土鍋ご泡火炊き「JPL-G」がおすすめです。炊きあげたごはんは「ハリつやポンプ」が稼働する「おひつ保温」機能により保温するため、外気を取り込みながら余分な蒸気をしっかり放出できます。これにより、ごはんの香りや弾力を保ち、炊きたてのおいしさを長くキープできます。見た目もすっきりと洗練されたデザインで、保温状態のままキッチンやダイニングテーブルの上に置いておいても邪魔になりません。
料理やスイーツも作れる機能
炊飯器はお米を炊くための道具ですが、最近は炊飯以外の調理道具としても活用できるタイプも増えています。オートプログラムを搭載し、材料をセットしてから作りたい料理に合わせてボタンを押すだけで調理できる高機能な機種もあります。蒸しカゴがセットになっていて、野菜や魚を蒸すことも可能な炊飯器も見られます。
炊飯器で作れる料理といえば、煮込み料理が代表格。カレーやシチューといった定番のものから、大きな塊肉を使ったゴージャスな煮込み料理まで、機種にもよりますがさまざまな煮込み料理を炊飯器で簡単に作ることができます。スイーツの炊飯器レシピもよく見かけます。パンやケーキ、プリンなどが炊飯器1台で作れたら嬉しいですよね。
鍋やフライパン、オーブンを駆使しなくてもいろんな料理やスイーツが作れるようになれば、普段の献立のレパートリーも増やせそうです。また、炊飯と同時におかず調理ができるタイプの炊飯器も登場しており、ボタン一つでごはんとおかずが作れたら、家事の時短になるのでとても便利です。
炊飯器の機種選びに迷うときは、このように炊飯以外の料理も作れるかどうかもチェックしてみると、自分に最適なものが見つかりやすくなるでしょう。炊飯器でパッと作れる料理はこちらのページも参考にしてください。
失敗しない!おしゃれな炊飯器を選ぶコツ
キッチンのデザインや棚と色味を合わせる
まずは、炊飯器をどこに置いて使うかを決めましょう。棚やキッチン台に置くつもりなら、それぞれの雰囲気に合う炊飯器を選ぶとまとまりが出て全体的におしゃれな印象になります。たとえば、棚の色がホワイトの場合、かわいらしいポップなカラーの炊飯器を選べばアクセントになり、キッチンが明るい雰囲気になります。反対に、キッチンをシンプルなイメージにしたいなら、ブラックやグレーなど落ち着いたカラーの炊飯器がおすすめです。
デザインや色の組み合わせを考えて選べば、全体の雰囲気に統一感を出せます。炊飯器は見える場所に置くことが多いので、デザインや色味をしっかり検討しましょう。
キッチンの周囲の物と形状をそろえる
キッチンには、もともと複数の種類の家電や調理道具がたくさん置いてあります。そのため、新しく炊飯器を購入する際は、他の家電や調理道具と合うかどうか考えることも大切です。たとえば、他のアイテムと色やテイストをそろえると、キッチンにまとまりが出てすっきりとした印象になります。また、角ばっているか、丸みがあるかなどの形状にも配慮すれば、より全体をまとめやすくなります。
具体的には、冷蔵庫やオーブンレンジの色とそろえたり、普段使っている食器の雰囲気に合わせたりするのも効果的です。特に重要なのはバランスなので、今のキッチンに追加しても違和感がないデザインの炊飯器を探してみましょう。
おしゃれ炊飯器おすすめ4選
モダンなキッチンにおすすめのおしゃれ炊飯器
モダンな雰囲気のキッチンを目指しているなら、「土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」がおすすめです。用の美を追求したすっきりとしたデザインで、美しさと操作性の両方を兼ね備えています。
「用の美」とは、飾らないシンプルな美しさのことです。洗練されたフォルムには、さまざまなこだわりが詰まっています。たとえば、本体のふちを押せばスムーズにふたが開くようになっており、パネルや操作ボタンも前面にまとめてわかりやすくしています。全体的にモダンな雰囲気で統一されており、和洋どちらのイメージにも映えるデザインです。
また2色展開のうち「コーラルホワイト」 は、まるで珊瑚のように、地球が育んだ自然美をイメージして表現。生態系・自然環境に配慮するというタイガー魔法瓶の企業ポリシーに沿ったカラーリングを施しています。
お手入れのしやすさにもこだわって作られているため、メンテナンスも簡単におこなえます。普段のお手入れ方法は、釜と内ぶたを外して洗うだけです。使用しているうちににおいが気になってきたときは、圧力洗浄コースで簡単に洗浄できます。炊飯器は毎日食べるごはんを炊くためのものなので、デザイン性と使用感のよさが両立しているものを選んでみてはいかがでしょうか。
タイガー土鍋圧力IHジャー炊飯器
〈炊きたて〉
JPL-G100
JPL-G100の製品情報はこちら
一人暮らしにおすすめおしゃれ炊飯器
一人暮らしなら、少量のお米をおいしく炊けるタイプがおすすめです。タイガーの「土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPJ-G060」は、四日市萬古焼の本土鍋を搭載している高機能な炊飯器です。小さくてコンパクトな見た目ながら、土鍋で炊いたようなおいしいごはんが食べられます。炊きわけ機能もついているため、好みに合う食感ごはんを味わえるのも嬉しいポイントです。
カラーはシルキーブラックですっきりとした印象ながら、丸みのあるスクエアタイプなので、ほどよく柔らかい印象があります。
また、インテリアに馴染むデザインが魅力的な「マイコンジャー炊飯器〈炊きたて〉JAJ-G550 tacook」も、一人暮らしにおすすめです。一人暮らしの場合、スペースが狭いために、キッチンで使用する家電の一部をダイニングスペースに収納しなければならないケースもよくあります。そうなると炊飯器を置いてあるコーナーだけ生活感が増し、おしゃれな雰囲気を台無しにしてしまう場合もあります。
しかし、「マイコンジャー炊飯器〈炊きたて〉JAJ-G550 tacook」はキッチン以外に置いていても違和感のないデザインなので、どんな場所にも設置しやすいです。小さくてコンパクトなため、ちょっとした空きスペースにも収められます。また、クッキングプレートも付属しており、炊飯器でお米を炊きながらおかずの調理も同時にできるすぐれた機能もついています。
忙しくても手作りしたい人にはとても便利な炊飯器です。冷凍用のごはんを炊くためのメニューも搭載しているので、まとめ炊きもできます。
どんなキッチンにもオールマイティに合うおしゃれ炊飯器
おしゃれな炊飯器を選ぶ場合、キッチンの雰囲気はもちろん、レイアウトや広さを考慮して選ぶことも大事です。「圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉ご泡火炊きJPD-G060」はシンプルかつコンパクトなので、どのようなキッチンにもなじみます。どの角度からも美しく見えるように計算されているので、たとえばアイランドキッチンに置いて背面が見えたとしても、インテリアの邪魔になることはありません。
カラーはブラックとホワイトの2色があるので、好みに合わせてお好きな方を選べます。メタリックやモノトーンの配色が印象的なキッチンならブラック、ウッディで解放感あるキッチンならホワイトがおすすめです。
内なべには、蓄熱性の高い土鍋素材を使用した「土鍋蓄熱コーティング」や、遠赤土鍋コーティングなどが施されています。また、可変W圧力炊きにより、お米の弾力やねばりをしっかりと引き出すことが可能です。最大で3.5合、最小で0.5合のお米を炊けるので、シーンに合わせていつでもおいしいごはんを炊きあげることができます。
見た目も機能もこだわった、愛着のある1台を見つけよう
最近はおしゃれな炊飯器が多く発売されており、高いデザイン性を備えた製品が多数存在しています。製品によって炊けるお米の容量もさまざまなので、一人暮らしでもファミリーでも見た目にこだわって炊飯器を選ぶことが可能です。
ただし、炊飯器を選ぶからには、お米を炊くという本来の目的を忘れてはいけません。おしゃれな製品を探しつつも、本当においしい自分好みのごはんを炊きあげられる炊飯器を選ぶことが大切です。さまざまな製品を比較しながら、見た目と機能の両方に満足できる1台を見つけましょう。