炊飯器かんたんレシピ

あゆみ食堂さんのごはんの友スパイシー鶏そぼろ

ごはんの友

あゆみ食堂さん

料理の試作やケータリングの準備をしていると、自分の食事をゆっくり作って食べるという時間はあまりないというのが本当のところ。

そんなとき、いつも冷蔵庫にあるものでさっと作れて、ごはんももりもり進むおかずはないだろうか?そんな気持ちから生まれたのがこのスパイシーそぼろです。

使う野菜はにんじんや玉ねぎなど、家に必ずあるもの。セロリやひき肉もたいていは使いかけがちょこっと残っていたりするので、わざわざ買い物に行く必要がなくてとても手軽です。

ひき肉はリーズナブルな鶏ひき肉を。野菜と炒めるだけだと少し単調な味になってしまうのですが、にんにくやしょうがなどの香味野菜とスパイスを加えることで、満足感のある風味になります。

カレー粉を少し足すと、いっそうごはんが進む頼もしい「ごはんの友」に。使うスパイスにクミンシードなど、そこまでクセのないものを選ぶと、お子さんでもおいしく食べられる味になって、お弁当にもぴったりです。

大人向けには、レタスに乗せて簡単おつまみにすることも。メイン料理を作っている間に前菜としてさっと出すにもおすすめ。スパイシーな風味で、ビールやワインとの相性は言わずもがなです。

日持ちするので、私は気が向いたときに作っては冷蔵庫に常備。ごはんにかけたり、おつまみにしたり、オムレツの具などアレンジメニューにしたりと大活躍です。

野菜をみじん切りにするのが少々骨ですが、そぼろと同じか、より細くすると全体がなじんでおいしく仕上がります。冷蔵庫の野菜を一掃したい!というときにも一役買うお役立ちメニュー。ぜひいろいろな具材を入れて、オリジナルのそぼろを作ってみてください。

スパイシー鶏そぼろ

作りやすい分量

〈材料名〉

  • 鶏ひき肉 200g
  • セロリ(茎と葉) 1/3本(40g)
  • にんじん 1/3本(40g)
  • 玉ねぎ 1/4個(40g)
  • にんにく 1片
  • しょうが 2片
  • クミンシード 小さじ1/2(1g)
  • カレー粉 小さじ1と1/2(3g)
  • パクチー 適量(あれば)
  • 酒 小さじ2(10g)
  • しょうゆ 大さじ1(18g)
  • 油 大さじ1(12g)
  • 塩 ひとつまみ
  • 黒こしょう 少々

作り方

野菜類は細い千切りにしてからみじん切りに。野菜の大きさを揃えると味が馴染み、口当たりもよくなります。

1.しょうが・にんにく・セロリ・にんじん・玉ねぎをそれぞれみじん切りにする。

香味野菜とスパイスは弱火でじっくり火を入れ、香りを立たせるのがおいしく作るポイントです。

2.フライパンに油をひき、1のしょうが・にんにくとクミンシードを加えて弱火にかけ、香りがたってくるまで炒める。

カレー粉は野菜に火が通ってから投入。炒めることで香りを立たせます。

3.2に1のセロリ・にんじん・玉ねぎ、塩を加えて、ほんのりと茶色になるくらいまでしっかりと炒める。野菜に火が通ったら、カレー粉を加え、香りが立つまでさらに炒め合わせる。

野菜のうまみと甘み、カレー粉の香りを引き出したところで鶏ひき肉を加えます。

4.3を中火にし、鶏ひき肉と酒、しょうゆを加え、水分を飛ばしながら、ぽろぽろになるまで炒める。

水分が飛んで、全体がぽろぽろになればできあがり。仕上げにパクチーを乗せるとエスニックさが増して大人の味に。

5.仕上げに黒こしょうをひき、好みでパクチーをのせる。


スパイシー鶏そぼろ

料理:あゆみ食堂 撮影:野川かさね 文:小林百合子





あゆみ食堂
(あゆみしょくどう)

出張料理 “あゆみ食堂” として、様々なイベント、展示会などでケータリングを行う。料理を食べる人、食べる環境、コンセプトに合わせて作る”オーダーメイドレシピ”も多く手がける。著書に『あゆみ食堂のお弁当 23人の手紙からうまれたレシピ』(文化出版局)。