おいしいごはんの炊き方
前回はお米の研ぎ方、炊き方についてご紹介しました。 ところで、みなさんはどこでお米を買っていますか?
また、購入したお米はどのように保存していますか?
第4回は、お米の専門家にお米の選び方のコツや保存する時のチェックポイントを教えていただきます。
お米の選び方
購入する場所
スーパー
比較的安価で購入でき、商品を直接自分の目で確かめられます。
お米屋さん
お店の人と相談しながら好みのお米を選ぶことができます。また、お米に関する知識を豊富に持っているので、炊き方や保存方法など様々な知識を得ることができます。 お米屋さんの中には、玄米、3分づき、5分づきなど、注文を受けてから必要な量だけを精米するところもあります。
ECサイト
持ち運ぶ手間が省ける、収穫・精米から手元に届くまでの時間が短い、新鮮な状態でお米が味わえるなどの理由から年々ニーズが高まっています。生産者と直接やり取りができるので、顔が見える安心感もあります。
見分け方
自分の目でお米の良し悪しを見分けるのは難しいもの。 お米を見分ける時は、以下のポイントを参考にしましょう。
白いお米や割れたお米が混ざっていないか
米袋の小窓から白いお米や割れているお米がないかどうかを確認しましょう。これらが混ざっていると、ごはんが水っぽくなり、食感が悪くなってしまいます。
一週間以内に精米されたものか
お米を選ぶ時に大切なのが鮮度。魚や野菜と一緒で、新しい方が美味しく炊き上がります。精米日を確認して、一週間以内に精米されたものを選びましょう。
お米の保存方法
お米を保存する時に気をつけたいポイントを紹介します。
温度
お米は高温の場所で保存するとコクゾウムシなどの害虫が発生しやすくなります。お米が劣化しやすい夏場は、15℃以下の場所で保存しましょう。
湿度
お米は乾燥に弱く、乾燥を防ぐ保存が適していると言われています。白米をそのまま冷蔵庫に入れると表面からどんどん水分が抜けて、炊いた時にパサパサした食感のごはんになってしまいます。冷蔵庫で保存する場合は、密閉容器に入れましょう。 また、白米は湿度が高いとカビがついてしまうので、水気のないところがおすすめです。台所のシンクの下は避けましょう。
酸化防止
お米は精米した直後から酸化が進んで鮮度が落ちてしまいます。密閉容器に入れて保存し、できるだけこまめに購入して、お米の酸化を防ぐようにしましょう。
密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保存
室内の場合は、防虫性や調湿性に優れた桐箱や空気が通る紙袋に入れて15℃以下の場所で保存するのがおすすめです。
教えてくださったのは…
玄米屋ウエトミ
上田 那未さん
京都府八幡市で無農薬玄米を取り扱う「玄米屋ウエトミ」店主。米・食味鑑定士をはじめ、認定5ツ星お米マイスター、水田環境鑑定士、雑穀エキスパートなど、様々な資格を所有。