周りと差がつく！和食の豆知識（その2）

料亭や旅館、結婚披露宴などで提供される酒宴向きの料理のことです。現在の和食の主流となるのは、こちらです。基本的には前菜から一品ずつ運ばれ、ご飯や汁物は最後に出されます。

茶道の祖である千利休が考案した、お茶をいただく前に食べる料理のことです。和食は一汁三菜が基本で、ごはん、お吸い物、向付、煮物、焼き物などで構成されています。お酒を楽しむ会席料理とは逆に、最初はご飯や汁物から出ます。現代では、会席料理と区別するために「茶懐石料理」とも呼ばれています。

前菜のこと。手前から一品ずつ順に食べ進めていきましょう。お皿は置いたまま、お椀や小鉢は手に持ってもOKです。

美しいお椀に入った吸い物は、目上の人が蓋を取ったのを確認してから蓋を取ります。 はずした蓋は、お椀が右側にある場合は右奥に、左側にある場合は左奥に置きましょう。音を立てないように静かにいただき、食べ終わったら蓋をかぶせて元の形になるように置きます。

お造りのこと。美しい盛り付けをくずさないように、左手前、右手前、中央、奥の順番でいただきます。ワサビは刺身の上に少しのせてから、醤油をつけていただくと美しく見えます。

会席コースの中心となるのが、切り身や尾頭付きの魚、海老やホタテなどの焼き物です。殻付きの海老や尾頭付きの魚、貝料理などは手を使って食べて大丈夫です。

煮物は蓋つきの煮物茶碗で出されるのが一般的です。小さめの器なら手で持ち上げ、大きめの器なら置いたまま、蓋か懐紙で煮汁を受けながらいただきます。

天ぷらのこと。天つゆに薬味を入れて盛り付けをくずさないように、手前のものからいただきます。つゆがたれないように、天つゆの器を手に持って口に運ぶとよいでしょう。

蒸し物で多く出されるものが茶碗蒸し。蓋を開ける際は水気を切り、食べる時は手前からすくいます。酢の物は汁気が多いので、器を持っていただきます。

食事が出されたら、コースの締めくくりです。お酒を飲むのはここで切り上げましょう。

コースの最後にデザートが出されます。水菓子とは果物のこと。切れ目が入っている場合は右側からいただきましょう。