土鍋を知る

甘くて香りよいごちそう塩むすび

土鍋ご飯が教えてくれること

甘くて香りよいごちそう塩むすび

豊かな暮らしとは、どんな暮らしなのでしょう?「ご飯は土鍋で炊くのがいちばんおいしい」と、食いしん坊で、料理好きの人は口を揃え、「コツさえつかめば簡単だから」とも言います。

「おいしいご飯は人生を変える。毎日のことだから」。ある方が言った、この言葉が忘れられません。

おいしいご飯って、どういうご飯なのでしょう。
土鍋圧力IHジャー炊飯器(JPG型)は、一口食べると、その答えが、ふわっと自然と言葉になるような。

「本当の豊かさとは何でしょう」と、炊き上がったご飯が、そう自分に問いかけてくるような味。そういうおいしさを目指して作られました。

また、日々の暮らしにおいて、何を大切に、何を楽しみに、何を学ぶべきかを、気づかせてくれる、そういう食生活を届けていきたいと願っています。

いちばんの精一杯は、ひとつひとつ職人の手で丹念に作られる土鍋。
ご飯をおいしく炊くには、やはり土鍋がいちばん。そのための土鍋作りに取り組みました。

一見なんの変哲のない土鍋ですが、これこそ用の美と言うのでしょうか、ご飯を究極においしく炊くために考え抜かれた、新素材を採用した土と、工夫されたかたちと寸法に、とことんこだわりました。

そして、四日市萬古焼の職人が、情熱をこめて、何度も作り直し、ついに、熱伝導2.5倍の「プレミアム本土鍋四度焼き」という、おいしさの答えにたどり着きました。目指したのは、かまどで炊いたおいしい土鍋ごはんです。

お米の濃厚な甘み。豊潤な香り。口ではなく、心がおいしいと感じるご飯を。

土鍋ご飯はこんなふうに炊きます

1.三合のご飯を炊きます。計量カップすりきり三杯分のお米を、ていねいにはかります。

2.お米を洗います。まずは、たっぶりの冷たい水で、お米をさっとかき混ぜて、すばやく水を捨てます。

3.お米をとぎます。お米を軽く混ぜながら、水のにごりがなくなるまで、やさしくとぎます。二三回、水を入れ替えてすすぎます。

4.といだお米を内なべ(土鍋)に平らに入れ、水平に置きます。内側に表示された白米の目盛り「3」まで水を入れます。本体の内側や、内なべについた水滴などはしっかり拭き取ります。

5.内なべを本体にセットし、「カチッ」と音がするまで、ふたをしっかり閉めます。

6.差し込みプラグにコンセントを差し込み、炊きたいご飯のメニューを選びます。今回は、「白米」「火加減強」「しゃっきり」を選びました。

7.「保温選択」で保温するかしないかを選び、「炊飯」キーを押します。

8.ご飯が炊き上がると、お知らせ音が鳴ります。ふたを開け、余分な水分を蒸発させるために、すぐにご飯を、しゃもじでほぐします。内なべの側面に、ご飯つぶがつかないようにご飯をならしましよう。土鍋ご飯が出来上がりました。

さて、どんなふうに食べましょうか

炊きたてご飯のお米のほわっとしたいい香り。いつまでも嗅いでいたいと思うような、なんともしあわせな香りです。ご飯は、香りもひとつのごちそうなのです。

弾力がありながらも、ベタベタしていなくて、ひと粒ひと粒がしっかりしているのが、しゃもじでほぐした感触でよくわかります。つやつやと輝くご飯のおいしそうなことといったらありません。我慢できずに、ついつい、ちょっとつまみ食いしてしまいそうです。

一口、食べてみました。

口に入れた途端にお米の甘さに驚きます。「火加減 強」「しゃっきり」で炊いたご飯は、噛めば噛むほどに、お米の甘みが口の中に拡がります。大好きなおこげも、ちょうどよく混ざり合って、ご飯をゆっくりとよく噛んで味わいたいと思う仕上がりです。早く食べてしまってはもったいないというような。

このごはんで作った塩むすびが食べたいと思いました。

おむすびひとつ分のご飯をお椀に取って、まな板の上に並べていき、手にほんの少しの塩を振って、決してちからをいれずに、二三回、軽くおさえるように丸くまとめていきます。きれいな三角や、丸くする必要はありません。ふわっとまとめるだけが、おいしい塩むすびの秘訣です。

おむすびを握っていると、お米はきれいだな、ひと粒ひと粒が愛情のあらわれだなと、素朴な感動が胸に湧いてきます。そんな感動が、きっとちからになって、日々の暮らしを支えてくれるのです。

土鍋ごはんで作る塩むすびは、それだけでごちそうです。塩がされることで、お米の濃厚な甘みがさらに増して、口の中でほろほろっとお米がほどけるやさしい食感がほんとうにおいしいです。

塩むすびを作りながら、そして味わいながら、土鍋圧力IHジャー炊飯器で炊く土鍋ごはんは、このご飯を誰かに食べさせたいという、感動のおいしさに満ちていると思いました。

わが家の土鍋圧力IHジャー炊飯器
その後
-ジャー炊飯器篇-

早く家に帰りたくなる。

おいしい土鍋ご飯が、毎日食べられるようになり、至福ともいえる、お米の香りと甘みが日々のあたりまえになると、家で食べるご飯が待ち遠しくなります。
仕事で遅くなった時、ちょっと小腹が空いた時、そんな時、ふと外食をしようと思いますが、ふと、わが家のご飯が思い浮かび、早く帰って、いつもの炊きたてご飯を食べようと思うのです。
ご飯がおいしいと、おかずはシンプルでいいとつくづく思いました。

今度は、炊き込みご飯を炊いてみよう。

毎日のおいしいご飯は、
毎日の感動となり、
暮らしをより豊かにしてくれる。

土鍋圧力IHジャー炊飯器のきほんです。

文・写真・動画:松浦弥太郎