サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向け、ステンレス製ボトルの回収と再資源化を実施

2024-12-05

サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向け、ステンレス製ボトルの回収と再資源化を実施


プロジェクト開始から約3年間でステンレス製ボトル約93,400本分※1を回収
回収ボックス設置459カ所へ取り組み拡大中

熱制御テクノロジーで世界をリードするタイガー魔法瓶株式会社(社長:菊池嘉聡、本社:大阪府門真市)は、持続可能な社会の実現のために、2021年10月よりメーカーを問わずご家庭で不要になった使用済みステンレス製ボトルの回収、再資源化に取り組んできました。このたびは、2024年のステンレス製ボトルの回収実績をご報告いたします。

2024年単年では約6万本を回収し、累計で約9万本を超えるボトルが集まりました。この取組みはSNSでも注目いただき「子どもが昔使っていた水筒もリサイクルできていいな」「もったいなくて捨てられず不燃ごみに出すつもりだったボトルもせっかくだからリサイクルに出そう」「メーカーを問わず回収してくれてありがたい」といったポジティブなお声が寄せられております。
 当社の回収ボックスをご利用いただくことで、ステンレスのリサイクル工程の負担を減らすことができます。当社は今後もご賛同いただける全国各地の自治体やパートナー企業との協業により、持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。

タイガー魔法瓶のサーキュラーエコノミー:開始から約3年間で約9万本分以上を回収!

タイガー魔法瓶はステンレス製ボトルのメーカーとして「循環型モノづくり」が責務と考え、ステンレス製ボトルのサーキュラーエコノミー(循環経済)のアクションとして2020年6月に3つの目標を設定しました。

  • 2030年までに使用済みステンレス製ボトルの回収率10%(※2)
  • リサイクル樹脂を使用したステンレス製ボトルの割合50%(※3)
  • パートナー100社(企業・自治体・団体含む)との協業 

取り組み開始後3年で、パートナー28社と協業し、全国459カ所と当社内において不要となったステンレス製ボトルの回収を行っています。約3年間での回収量は約29,900㎏となっており、この量はステンレス製ボトル約93,400本分に相当します。(※1)

<タイガー魔法瓶からのコメント>

これまでステンレス製ボトルがご家庭から廃棄された場合、回収後の分別がリサイクル工程で大きな負担となっていました。この取組みでは、素材がステンレスであることが明白なステンレス製ボトルを一定量まとめて回収することができます。そのため、リサイクル専門業者での再資源化の際に、従来の多種金属が混在した状態からステンレスを取り出す場合と比較して、作業の手間を省くことができます。また、不純物の混入が抑えられるので、純度の高いステンレス原料を確保することができます。年末の大掃除で出てきた役目を終えたボトルがありましたら、ぜひ当社設置の回収ボックスにお持ちください。みなさまのご協力が、SDGsのアクションであるこのサーキュラーエコノミーの活動を拡大させます。

※1 ボトル1本=0.32kgで換算した場合(当社800mLボトルMCZ-S080に相当)
※2 当社が日本国内で年間販売するステンレス製ボトルの10%相当
※3 当社が日本国内で出荷するステンレス製ボトルにおいて
*各自治体の回収場所(学校、公民館等)についてはまとめて1か所とカウントしております。
 その他、イベント等で期間限定で回収を実施しているスポットもございます。
*各市外からの使用済みステンレス製ボトルの持ち込みについては受け付けておりません。

タイガー魔法瓶が構築した再資源化モデル

ご家庭で不要になったステンレス製ボトルを地域の学校や企業の場において回収し、リサイクル専門業者へ集約します。集まったリサイクル原料から再生ステンレス材および再生PP(ポリプロピレン)樹脂製品を生産します。再生ステンレス材は新たな製品へと生まれ変わり再びお客様のもとへ、再生樹脂製品は当社の各生産工場にて活用するといった再資源化モデルを構築します。

モノを消費・使い捨てにするのではなく、再資源化することで、環境負荷低減と持続可能な経済成長を両立させるサーキュラーエコノミー(循環経済)の実現を目指します。(再生ステンレス材を利用した製品は、真空断熱ボトルのみとは限りません。)

サーキュラーエコノミー特設ページはこちら 
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/feature/sdgs/

ステップ1
ステンレス製ボトルの回収

京都府亀岡市内の市役所・学校や大阪府門真市内の市役所・学校、東京都小金井市の市役所などに設置するほか、全国の真空断熱ボトル販売店舗に設置し、現在計459ヵ所にて回収を行っています。
▼店舗名およびその他設置場所はこちらから
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/feature/sdgs/shop

ステップ2
リサイクル専門業者にて再資源化

ボトル本体とせんに分けられ、ボトル本体からステンレス原料、せんからはPP樹脂(ポリプロピレン)原料が、再資源化されます。

ステップ3
リサイクル原料を使用し、
ステンレス材・樹脂製品生産

ステンレス原料は、ステンレスメーカーへ引き渡され、新たなステンレス材に生まれ変わります。PP樹脂(ポリプロピレン)原料は、樹脂製品メーカーへ引き渡され、樹脂製品(当社工場で使用する樹脂製ボックス)に生まれ変わります。

ステップ4
再生されたステンレス材を活用し製品化。
お客様の元へ

ステンレス材は、みなさんの身近にある様々なステンレス利用製品に生まれ変わり、ご家庭へ。

※再生ステンレス材を利用した製品は、真空断熱ボトルのみとは限りません。

参考|タイガー魔法瓶 マイボトルでSDGsプロジェクト for School

当社は2024年から「タイガー魔法瓶 マイボトルでSDGsプロジェクト for School 」を本格始動いたしました。このプロジェクトでは、学生生活に身近な“マイボトル”を通して環境問題について当社と学生が一緒になって考えます。今年は、大阪府堺市のはつしば学園小学校や当社が本社を置く門真市の大和田小学校などで、「マイボトルのサステナブルアクション」に関する授業を実施しました。プラスチックごみ削減としてのマイボトル利用促進・リサイクルの取り組みを紹介しました。

学生にとって身近な“マイボトル”を通して、学校や学生のみなさまと一緒に環境について考えるきっかけづくりを行うことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

2024年7月 はつしば学園小学校での授業の様子

参考|タイガー真空断熱ボトルのご紹介

タイガー真空断熱ボトル(ステンレス製ボトル)の4つの約束

健康配慮、人権配慮、環境配慮を実現するためにタイガー真空断熱ボトルでは、「NO・紛争鉱物」「NO・フッ素コート」「NO・丸投げ生産」「NO・プラスチックごみ」の4つの約束を掲げています。

「4つの約束」について詳しくはこちら:
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/about-us/sustainability/

タイガー真空断熱ボトル MKR-W型

パッキン一体型せん「らくらくキャップ」採用で、パッキン着脱の必要がなく、パッキンのつけ忘れやつけまちがい、紛失の心配がありません。食器洗い乾燥機の使用もOKでお手入れらくらく。飲みやすさも追求し、飲み口の形状や高さなど、細かい点にもこだわって設計しました。当社独自のスピニング加工により、ボトル内筒を薄く加工し軽量化を実現しており、持ち運びにも便利です。

サイズ:MKR-W035 (0.35L) / MKR-W050(0.5L) / MKR-W060(0.6L) ※写真はMKR-W050(0.5L)

タイガー真空断熱ボトル 一覧WEBページ:
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/product/list/vacuum-insulated-products/