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タイガー
魔法瓶の
3つの冒険
中国から世界市場を狙う
南通工場の建設プロジェクト
Outline
2023年、中国・江蘇省の都市・南通に新工場「虎生（中国）電子電器有限公司」を新設。旧上海工場を超える2万3,000坪の広大な敷地の中で、中国や海外向けに真空断熱ボトル年間1,000万台、電気ケトル年間25万台を超える生産能力を持っている。タイガー魔法瓶のグローバルな展開の鍵を握る新工場の生産体制を整えるため、奮闘した日本人社員がいた。
Member
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Daisuke.Hさん
2010年入社。
虎生（中国）電子電器有限公司出向 開発部責任者 -
Takuya.Hさん
2012年入社。
虎生（中国）電子電器有限公司出向 品保部責任者
新しい工場で
生産体制を
一から作り上げる
旧上海工場からの、移転・拡大というかたちで2022年に誕生した中国・南通工場（虎生（中国）電子電器有限公司）。旧上海工場のスタッフや設備をそのまま移動させるわけではなく、一から生産体制を整えるという労力のかかるミッションだったという。
Daisuke.Hさん
新しい南通工場での、真空断熱ボトルの製品立ち上げが本当に大変でした。南通工場のスタッフは真空断熱ボトルの開発をしたことがない初心者ばかりだったので、私がひとつひとつ直接指導をしながらサポートしなければなりません。スケジュールがある中で、開発から生産、物流に乗せていくことは、なかなか難しい業務でした。
Takuya.Hさん
品質管理部門としては、正常な品質を保つためのノウハウや、設備を整えるのが大変な作業でした。一部、上海工場から来てくれたスタッフもいたのですが、一から品質管理のフローを整えるのは苦労しましたし、設備に関しても本社の性能確認でOKが出ないと生産がスタートできないので、１つ１つ性能確認をクリアしていくのも大変な作業でした。
自分の成長を
実感できる
海外挑戦
2019年から中国での開発部門責任者を務めるDAISUKE.H、2022年9月から品質管理部門の責任者を務めるTAKUYA.H。
さらなるグローバル化を推進するタイガー魔法瓶にとって、海外で活躍する社員は欠かせない存在となっている。
Takuya.Hさん
私自身は、海外挑戦ができて良かったと思っています。本社で働いている場合は、一担当者としての仕事が多くなると思いますが、海外の場合は30代で全体を見るような部門長の仕事になる。
スタッフが中国の方なので、意思疎通や教育は大変ですが、日本にいたら絶対にできない貴重な経験ばかり。
全体をマネージメントする仕事は、実際にやってみないとわからないことも多いですが、自分も日々成長していけると実感できるので、海外挑戦には良いところが多いと感じています。
Daisuke.Hさん
図面から、ジャー炊飯器などの実際の製品が出来上がっていく過程は、開発担当者としておもしろい部分だと思います。
海外勤務になると開発部門の責任者となるので、製品はもちろんですが、工場の運営や営業としての見方など、より広い視野で見る必要があります。
自分の意見が通りやすくもなりますし責任が重くなることで、開発の仕事がよりおもしろくなったと感じていますね。
タイガー魔法瓶の新しい拠点として、
世界を目指す
中国市場はもちろん、世界中へタイガー魔法瓶の商品を提供する新しい拠点として動き出した中国・南通工場。
今後、タイガー魔法瓶としてどのような役割を担っていくのだろうか。
Takuya.Hさん
大きな中国市場に向けて、これからどんどん製品開発を行っていくことになりますので、当然、品質管理の役割も大きくなっていきます。教育体制や現地スタッフのスキルアップはもちろんですが、品質管理部門全体のレベルアップが欠かせないと思っています。
これまでは、製品の性能を確認するために本社へ製品を送って検証を行い、その結果を受けて修正などを行っていました。それでは、時間もコストもかかってしまうので、南通工場で性能確認までを完了できるレベルまで持っていきたいと考えています。
Daisuke.Hさん
これまでは日本で開発したものを、中国で大量に生産するという流れがありましたが、今後はコストの面も考えると、そのスタイルで運営するのは難しいと思っています。
現地の事情をきちんと把握したうえで中国向けの製品を開発したり、逆に日本向けや海外向け製品を中国で開発できるような体制にできたらと思っています。
『世界中に幸せな団らんを広める。』ためにも、本社に頼り切りではなく、本社を超えられるような開発部門を持った工場にしていきたいと考えています。
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